膝関節の仕組み
膝の関節を構成している骨は
大腿骨と脛骨(けいこつ)があり
大腿骨と脛骨の間には軟骨である半月板があり
大腿骨と脛骨の正面には、所謂お皿といわれている膝蓋骨があり
脛骨を支えているのが腓骨(ひこつ)です。
そしてこの関節部分は、丈夫な繊維膜と滑膜に覆われています。
滑膜は関節液を出しています。これは骨同士をスムーズに動かし摩擦が起きないようにするためのものです。
この骨同士がずれないように骨を支えているのが靭帯です。
前後方向に骨がズレるのを防いでくれているのが十字靭帯。
左右の横方向に骨がズレるのを防いでくれているのが側副靭帯。
そして足の曲げ伸ばしをするのが、筋肉です。
骨を動かす上で最も重要なのが、大腿骨と脛骨のそれぞれの端にある関節軟骨です。
これは膝をスムーズに動かすためには必要なものです。
骨付きの鶏肉を思い出してください。骨の端は丸くてツルツルして柔らかいでしょう。
これが鳥の関節軟骨です。
人間の膝の関節軟骨の厚さ3,4ミリメートルしかありません。
しかし、この関節軟骨は一度磨り減ると自然な状態では元には戻りません。
ですので私達は大切に使わなくてはいけません。
膝は、人間の体にかかる関節の中でもっとも強い力がかかる関節です。
普通に歩いているときでも体重の5~7倍もの力がかかっています。
たとえば体重50キロのおばあちゃんでも、歩くときにおばあちゃんの両膝には250キロ以上の体重がかかっています。
おばあちゃんの膝に、相撲の小錦が1人座っているようなものです。
膝が悪くなると、歩くのが億劫になります。
高齢者で寝たきりになる人には膝の悪い人が多いです。
関節は動かさないままでいると、動かせる範囲が狭くなって硬くなってしまいます。
膝に異常を感じたら、お医者さんに相談することをオススメします。